「えっ!?」


どこからか男の声が聞こえる。


あたし達はその声に警戒して、レイとノエルは腰にさしてある剣に手を付ける。


「ここやで~ここぉ〜!」


男はあたし達に聞こえるように大きな声で主張しているけど、どこにいるのか分からない。


「あそこっす!」


ファイが指さした方をいっせいにあたし達は視線を向けると、男は高い木の上からあたし達を見下ろしてた。


「おっ、やっと気づいたわ。ちょい待ちぃ、今、降りるわ」


そう言うと、男は涼しい顔で木からスタッと降りてきた。


「あんたが、ここの番人…?」