「岩山に決まってんだろうが。お前が行くって言ったんじゃねぇか」


その言葉にあたしは目を丸くした。


「行って…くれるのか?」


「だから、さっきから言ってんだろ。何度も言わせんな」


「あっ、ありがとう!!やっぱあんた、いい奴だな。」


あたしは嬉しいあまりにノエルの肩を抱いた。


ノエルの背が高いから、ちょっとキツイけど…;


「離せ、バカ!!気持ちわりぃんだよ!」


「なっ!!ひでぇ!」


そんな茜菜達の光景を後ろでファイは苦笑いで見てた。


「本当に賑やかっすね。まぁ、こうでなくっちゃ逆に変っすけど。ねぇ、レイ…」


と振り返った時にファイは息をのんだ。