「お前、知ってたのかよ!」
ノエルは顔を真っ赤にして言うと、ファイはやれやれというように肩をすくめた。
「普通わかるっすよ。言っても聞かないと思ったから、言わなかったっすけど…」
ファイの言葉が図星だったのか、ノエルはその言葉に何も言い返さなかった。
しばらくの沈黙が流れたあと、ファイは思い出したかのように口を開いた。
「そういえば、レイがどこに行ったか知らないっすか?」
首を傾げて尋ねるファイに、ノエルは眉をひそめた。
「知らねぇよ…」
「そうっすか…
レイ、昨日の夜からいないんすよ。」
心配そうに言うファイに、ノエルは眉間にしわを寄せた。


