‡パルソナ‡ 孤高の唄姫



「お前、知ってたのかよ!」


ノエルは顔を真っ赤にして言うと、ファイはやれやれというように肩をすくめた。


「普通わかるっすよ。言っても聞かないと思ったから、言わなかったっすけど…」


ファイの言葉が図星だったのか、ノエルはその言葉に何も言い返さなかった。


しばらくの沈黙が流れたあと、ファイは思い出したかのように口を開いた。


「そういえば、レイがどこに行ったか知らないっすか?」


首を傾げて尋ねるファイに、ノエルは眉をひそめた。


「知らねぇよ…」


「そうっすか…


レイ、昨日の夜からいないんすよ。」


心配そうに言うファイに、ノエルは眉間にしわを寄せた。