『君達の仲間を全員殺す…』 マリスのあの言葉に惑わされたらだめだ!! あたしがみんなを守らねぇと…! あたしは気合いが入って、手に自然と力が入る。 「いたっ!!」 マリスが力強く両手首を握られてたのをすっかり忘れてた… あたしは両手首を嫌々ながらも見ると、そこだけ痛々しく腫れ上がっていた。 ******** マリスは真夜中の街を一番高い塔の上で眺めていた。 あの子、近くで見たら、もっと可愛かったな… それなのに、心の中は暗い闇に埋もれていて…