みんな…


「ごめん、まだ言ってなかったな…」


そしてあたしは一度、深呼吸して、ゆっくり言葉を選んで話し始めた。



ここに来るきっかけになったシーラの出会いの話…


旅に出る前に見た夢の話…


あたしがうなされていた夢の話…



「それでそのシーラを助けるためにあの岩山へ?」


あたしはレイの問いかけに子供のように頷く。


「…くだらねぇ…」


すると、ノエルから冷淡な言葉が返ってきた。



ノエルに視線を向けると、ノエルの冷たい視線とあたしの視線がぶつかった。