「確か…… 『狭き世界に私は一人』とかなんとか言ってたよ。」 あたしはおばちゃんが言った歌詞を聞いて、確信した。 あの岩山にシーラがいる…! あの子がシーラかわかんないけど… 「ありがとう、おばちゃん! あとさ、あの岩山の行き方を教えてほしいんだけど?」 あたしはおばちゃんの顔の前で手を合わせて頼んだ。 「茜菜、本当にどうしたんですか!?」 レイがもう一度さっきと同じ質問をあたしに聞いてきた。 「それは後で話すよ。」