今日はファイにお礼、言いっぱなしだな そんなことを思ってたら、いつのまにかファイが出発の準備を整えてくれていた。 そして、あたし達はまた七人の選ばれし者を探す旅へと歩んでいった。 ********* その様子を木の上で眺めている黒づくめの三人がいた。 「あれが大空に選ばれし者?ただの小娘じゃないかい!」 一人目は大人の魅力を感じさせるウェーブのかかった長い黒髪の女が木の枝に立って、茜菜の姿を鼻で笑った。