「そんなの自分で考えろ。」 ノエルは冷たい言葉を残すと、その場からどこかへ行ってしまった。 レイはノエルの後ろ姿を深い緑色の瞳で見つめる。 その瞳の奥は暗く冷たい、まるで闇のように染まっていた… ******** 「ありがとう。ついてきてくれて」 あたしは隣で歩くファイにお礼を言った。 「全然いいっすよ!俺はご主人の傍にいるのが使命なんすから!」 あたしはファイの笑顔に自然と笑みがこぼれる。