「……兄ちゃん……すげえや」
 
ピントは口をあんぐりと開けて、ウルフを見ていた。 

しかし、ウルフは顔を下げたままだった。
 
ウルフの背後に立っていたベルは、かたかたと肩を震わせていたからだ。