ラフ・メイカー

コツンと子ども達一人一人の頭をこづいていき、ベルはにこりと笑った。
 
「さっ、院に帰るわよ。院長先生も待ってるからね」 

ベルに手を引かれ、子ども達はしぶしぶついていく。 

行き先は、町の外れに作られた孤児院。
 
戦火の最中、親を失った子ども達の家として使われている。