ラフ・メイカー

ちょっとした心遣い……
 
些細なことだが、ウルフの一つ一つの言動がベルの心象を変え始めていた。
 
「魔法って、どうやって使うんですか?」
 
ベルはちょいちょいと指を突き出し、自分にもできなうか試してみる。
 
結果は出るはずもなく、ウルフがにこりと笑うだけだった。
 
「魔法とは契約が必要なのです。自然世界に眠る精霊達との契約がね」