ラフ・メイカー

「仕方ない、肩車しましょう」
 
「本当に!?やったね」
 
ベルの肩にまたがり、ピントは頭一つ抜け出す。
 
ピントの視線に移ったのはおどけた表情のお面をつけたローブの男。
 
「あれ?兄ちゃんじゃない?」
 
灰色のローブに、白髪。
 
確かにウルフであった。