グランドの外で、さつきが待っていた。



相当泣いたのだろう、目を真っ赤に潤ませていて、また抱きしめたい衝動に駆られた。



あの涙にはホント弱いわ…



僕はさつきの手を引き、人気の無い木陰へ連れ出した。



さつきは目をキラキラ輝かせながら「私…感動しちゃった…サヨナラホームラン打った時、あの人、私の大好きな人なんだよって叫びたいくらい嬉しかった!!」



も〜なんて嬉しいこと言ってくれるんだっ!!



可愛いすぎるぜ!!



思わず僕はさつきを抱き寄せ、チュッと頬にキスをした。



僕のいきなりのキスに驚き、真っ赤になるさつき。




あぁ癒される…