抱けないあの娘〜春〜




「今すぐには結婚出来ないよ。だってまだ私達高校生だし…咲哉も甲子園って夢があるし、私も受験生だし…」


????????


さつきの答えにポカンとする僕。



「あの…さつき?」



「まだ働いてもないのに結婚するなんて、お父さんもお母さんも認めてくれないよ。菖汰にも絶対許してもらえない…私は咲哉の気持ちがこんなに嬉しいのに…」


ポロポロと涙を溢し始めた。



……………。




「プッ!!」
思わず吹き出す。


も〜う限界だ!!天然すぎて…可愛すぎる!!こんなに愛しくて、一生懸命なさつきを絶対誰にも渡さないんだ。僕は心に誓った。



僕は泣いてるさつきを思い切り抱きしめ、腹の底から大笑いした。



「な、何で笑うの?」



グスグス言いながら、ポカポカ僕の胸を叩く。



「今がダメなら…いつまでも待つよ。それまで僕も頑張らないとね。」



「グスン……本当に?」



「あぁ、一生さつきだけだ。」



そっと指輪と



さつきの唇にキスを落とした。