「あの菖汰があれだけ可奈さんのペースに巻き込まれてるのって…すっごく可笑しい!でも…何だかお似合いじゃない?」
さつきはクスクス笑いながら、ティースプーンで紅茶をくるくる回す。
「僕も…今までに見たことないよあんなキャプテン。いつも硬派でビシッとしてるキャプテンしか知らないからな。ま、これからどうなるかはお二人に任せますか!」
僕達は顔を見合わせて笑った。
それから僕達はまたアトラクションに乗ったり、いっぱい写真を撮ったり、お土産を買ったりと思いっ切り楽しんだ。
そしてお待ちかねの夜のパレードと花火の時間がやって来た。
華やかな電飾に軽快なダンスと音楽、可愛いキャラクター達の仕草に、一生懸命手をふってるさつき。僕逹は繋いだ手の指を絡ませ、夢の世界に浸る。
するとフィナーレと共に大きな花火が舞い上がる。周囲の盛り上がりも歓声もピークに達する。
僕はさつきを背中からぎゅっと抱きしめ、さつきの甘い香りに包まれながら大輪の花火が広がる夜空を見上げる。さつきは僕に身を預け、うっとりと花火を眺めていた。
あぁ、幸せだ…

