抱けないあの娘〜春〜




「咲哉…大丈夫だったか?」


部屋に戻ると、坂出が心配そうに迎えてくれた。



「ああ…悪かったな。」



僕は坂出に可奈との再会とキャプテンに言われたことを話した。




「全く…可奈ちゃんは成長してないんだな…」




坂出とは付き合いが長いから、可奈の横暴さもよく知ってる。




「まさか…寮まで来るとは思わなかったよ。携帯番号もメアドも替えてないのに、こっちには全く連絡ないんだけど…」




「可奈ちゃん、何しでかすか解らないからな…」



「そうなんだよ…」




しばし沈黙が走る。




「まぁ…明日はここは俺とキャプテンに任せておけよ。キャプテンの言う通り、お前がいると可奈ちゃんは何を言い出すかわからないからな。せっかくの誕生日なんだから、さつきさんと楽しんでこいよ。」




「ありがとう…恩に着るよ。」