抱けないあの娘〜春〜




…まだ起きてるかな…



僕は寮の屋上へ向かった。



まだ冷え込む3月末の夜の空は、眩い程の満天の星空だった。


いつもの様に古ぼけたソファに潜り込み、さつきの携帯へ電話をした。



緊張して吐く吐息が白く煙る。







………出ない。