抱けないあの娘〜春〜




…涙が止まらない。



いてもたってもいられなくて、あの場所から逃げ出した。



咲哉はかっこいいし、もてない訳無いのはわかってるけど…



可奈って子の私に対する物凄い敵意が怖かった。




私…バカみたい。



浮かれてこんな格好して。


もう家に帰ろう。




でも…




ここどこ!?何で客室のフロアにいるんだろ?




夢中で会場から飛び出したのはいいけど、ホテルの中で完全に迷子になっちゃった…




「咲哉ぁ………」




不安と寂しさで泣きながらその場に座り込んでしまった…