何で?



こんなところに可奈がいるんだ…




「咲哉、久しぶり!元気だった?ちょっと痩せたんじゃない〜?つーかタキシード超かっこいいんだけど!!」



隣にさつきがいるのも構わず、僕の腕に絡み付いてくる。



「何だよ、くっつくなよ!お前何でこんなところにいんの?」



「私ね〜この事務所のタレント研究生になったの♪で、パーティーに連れてきてもらったの〜」



「はいはい、そうですか。僕達はもう帰るから離れろよ。」



「嫌〜!せっかく会えたのに〜!一緒にいてよぉ〜咲哉ぁ。て言うか、この子誰?」



まだ未成年なのに酒を飲んだらしく、足元がおぼつかない。そしてキッとさつきを睨み付けた。



「あの…私…」



あまりの迫力に固まるさつき。