『お疲れ。はぃ、今日の分』

「ありがと」

2人ついて26000円。まぁそんなもんか。

『あんなさ、暇な時間あるんだったらもっと仕事してがっつり稼いでけばいいのに。お前売れるんだからさ』

店長が私の頭を撫でながら言う。

「んー気が向いたらね」

今私は風俗を本腰いれてやってるわけではない。
ただの小遣い稼ぎ程度だ。

『まぁお前のペースでやりゃいいんだけどさ』

「うん。じゃぁまた連絡する」


そう言って事務所を出た。
去年までは毎日のようにいた渋谷の街だが、最近は少し怖いとさえ思えてきた。


年のせいかな、なぁんてまだ私も19才なんだけど。