その一方、


彼女はというと屋上に来た。



右手にさっきまで読んでた小説を持ち、

屋上の真ん中辺りに腰を下ろす。



そして、

小説を眺めながら、こう言うのであった。




「〜っ!!この小説、本当に最高!
この人の作品は鳥肌が立つくらい
ゾクゾクする!うん。」


先程までの様子からは考えられない発言。




彼女の名は

片霧 乃栄(カタギリ ノエ)



顔は[可愛い]と言うよりも
[美人]の方が合っている。

スタイルも、とても良く

腰ぐらいまである髪も、
サラリと2つにまとめている。


誰がどう見ても、「ドキッ」としてしまうような乃栄。



孤立していても、

陰口を言っている男子達は
実際、乃栄に惚れていたりするのかもしれません。




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