…こんな状態で貴唯の家に行ったら、心配されるにきまってる。


そう思った乃栄は、

スカートのポケットからスライド式の携帯を出し、早々貴唯にメールした。



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
To.貴唯

本文.

今日は疲れたから
家に帰るね

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送信。

すぐに返信が来た。



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
本文.

了解ですっ!!
気をつけてね。

いつでもアパート
来ていいから☆

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"気をつけてね"



この言葉を胸に、家まであと少しの距離を歩き始めた。



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