「ねーまた読書してるよ。」

「いつものことじゃん。」

「あの子さぁ、なんでいつも
1人なんだろう?あはは!」




…これは、その変な噂のある彼女に向けられている会話。


こんな風景いつものことである。


イジメではない。


彼女が孤立してるだけの話。





すると彼女は

読んでいた小説を閉じ、こっそりと教室を出て行った。



クラスでは軽く存在の薄い彼女だから、

周りの人は気づかなかった様子。


気づいたとしても、

彼女についていく気など、到底なかったのだろう…



彼女が教室を出ても、特に生徒に変化はなかった。



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