「彼氏…できましたね?」
「!?な…っ//え…なんで…///」
乃栄は自分の首を指差し、
「キスマーク、発見〜。」
その発言で、
憂木の顔から血の気が引いた。
「えっ!?嘘ぉっ!?」
焦りながら、あたふたする憂木を見て
少し笑いをこらえてからこう言った。
「…嘘でーす。じゃ。」
「……え゙?!」
憂木が気がついた頃には、そこにはもう乃栄の姿はなかった。
「…また…逃げられた…。」
ガクリと肩を落とし、憂木はただ黙って廊下に体育座りした。
「……憂木先生、邪魔ですよ。ってゆうか…」
職員室から出てきた体育教師の先生が、
憂木先生の寂しそうな背中を見てこう思った。
…廊下で体育座りって…
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