「大学行っても元気で頑張ってくださいね」 「笹本もな 幼なじみのコト諦めるなょ」 「……はぃ」 繋いでいた手を離しりょう先輩は手を降って学校をあとにした そんなりょう先輩の背中を見つめながら私は涙が零れた 私をたくさん支えてくれて たくさん話を聞いてくれて たくさん気持ちをくれて 「ありがとぅ…りょう先輩…」 私は誰にも聞こえないぐらいの声でりょう先輩の背中に向かって呟いた