廊下をりょう先輩に強く引っ張られながら歩き着いた先は美術準備室 中に入るなり絵の具の匂いと古い木工の匂いが鼻にツンと入ってくる まだ私の手はりょう先輩に握られたまま 「悪かった…仮にもおまえの大事な幼なじみなのにあんなコト言って…」 「謝らないでくださぃ…私こそあんなひどいコトいってごめんなさぃ…りょう先輩の気持ち知ってるのに…あんなこと…」 お互いが謝り合って少しの沈黙が続いた