「ハァ…」














「笹本がため息なんて似合わないな」












突然声がして私は声のする方へ顔を向けた










そこには美術室の入口でニヤっと笑っているりょう先輩がいた











「気配なく現れて声かけるのやめてくださいょ…りょう先輩」











「オレは気配なんて消してないぞ…おまえがボーッとしてて気づかないだけだろ…オレのせいにするな」







そぅ言ってりょう先輩はムスッとした表情になってた