アイオンとユーリア

森が切れ、門が望めるくらいに町に近づ
いたアイオン少年は、安堵して笑みを
浮かべます。

しかしそのとき少年が見たものは、あち
こちから火の手と煙が上がる、無残な
町の姿でした。

空には多数の怪鳥が群れて飛んでいます。
悪夢のような光景とはこのような光景を
言うのだという思いが、一瞬、アイオン
の脳裏をかすめました。