(なんなんだ・・あいつは・・!!)

アイオン少年は草木を掻き分け、転び
そうになりながらも、必死に森を逃げて
います。

この森には何十回も来ていますが、あん
なものを見たことはありません。

アイオンの心臓はドックンドックン
最大限に打ち、全身は燃えるようで、
大汗が噴き出しています。

気が狂ったように走り逃げてきたので、
持っていた弓も矢もどこかで落として
きてしまいました。