矢作とデートらしいデートをせずに次の日の朝。


僕はいつも通りに学校に登校していた。



「マサキ様。おはようございます」


いつもと同じように女の子が声をかけてくる。


「おはよう」


僕も同じように挨拶をするとその子はキャーと言いながら学校の方へと走っていった。


「やっぱりいつもと変わらないよな」


ぽつりと呟きながら歩きだす。



やっぱり誰も僕のことわかってないんだよな。


心のどこかにコンテストに出てた子が自分だと気づいてほしいと思う自分がいた。



そう思ってしまう自分を笑い僕はまた歩き出した。