「なんかすごい嫌われようですね」


真美はニッコリと優弥に笑いかける。


「俺なんかしたかな?」


優弥は気弱そうに呟く。


「なんかしたというか…あの子は女の子扱いに慣れてないから戸惑ってるだけなんだと思うけどな
今はあんなんだけど、本当はあの子の方があたしよりか女の子っぽいから」


真美は小さい頃のことを思い出しながらクスクス笑う。


「真美ちゃんはマキちゃんのことをなんでもわかってるんだね」


「一応双子だからね。でもわからないこともあるんだよ?」


「なに?」


「それは秘密。あたしはマキちゃんが大好きだから何でもかんでも話したくないんだもん♪」



真美はニッコリと微笑みながら優弥から離れる。


「俺だってあいつの悩みわかってるつもりなんだけどな」


優弥はポツリと呟いた後にその場を立ち去った。