あいつは欲しかったおもちゃが手に入った子供のような顔で僕を見る。


こいつ…なんなわけ?



初めて味わう恐怖に僕はただ怯えた。


だけどそれを気付かれないようにいつも通りに接するしか出来なかった。



「なぁ…俺のこと、そんなに怖い?」


「そんなわけ…」



いつも通り。いつも通り。
そう心の中で呟きながら強気の態度を見せる。



だけど僕の強気なんてこいつには敵わなくて僕の心理をすぐに読み取ってしまっていた。



「目が怯えてるよ。そんなに俺が怖い?」