椅子に座ると隣に座っている私と同じくらいの歳の女性が話しかけてきた。


彼女は境 恵梨(サカイ エリ)という名前で私の同僚だ。


「矢田先生。さっき寝てたでしょう?」


境先生は楽しそうに話す。


あぁ。さっきまで寝てたのか。


なんだか懐かしい夢を見たな。


そういえば優弥と初めて会った時は『なんだ。こいつ』って思ったっけ。