僕が男の子のように振る舞うようになったのは…男の子みたいな格好をするようになったのは…面倒だからとかじゃなかった。



男の子として振る舞った方が皆に嫌われないと思ったから。



僕は真美みたいな器用さなんてなかったから、人との付き合いも怖かった。


だから受け入れてくれたことはものすごく嬉しかった。




でも、こう思ったのはほんの一瞬で、すぐにやめれば良かったって思った。



だけどそれに気づいた時には遅かった。


そう考えた時には遅くて今更ひきさがれない状況になっていたんだ。