優弥は僕の顔を見つめると僕の鼻をチョンとつついた。


急なことにびっくりして思考が止まってしまう。


思考が止まって数秒。


僕は大きな声で叫んだ。

「なにするんだよ!」



ってね。


そんな僕の反応に優弥はククと笑う。


「その反応がマキちゃんらしいよ。
それに俺はマキちゃんを困らせたくて話してるわけじゃないから」


優弥が一瞬淋しそうな顔をする。


僕はそれが気になったけど先に質問したんだ。


「だったらなんで話すんだ?」


僕の素朴な質問に優弥は少し考える。『うーん』ってうなりながら。



そんなにも悩むことなのか?


「俺のことを知ってもらって、それでも尚、俺を好きなのか問うため?」


優弥の何気ない言葉にカッとなってしまう。


「そんなん話聞いただけで嫌いになるわけないじゃねぇか!
僕をなめんじゃねぇよ!」



僕の気持ちを疑っていることに腹がたった。