「私どうしたらいいのかな?」
……今日の事だけを考えれば別れた方がいいに決まってる。
だけどそれは俺が決めることじゃない。
「ナツはどうしたいんだ?」
「私ね、彼氏とは……そういうこと出来ない……と思うの」
俺の問い掛けに、ナツは途切れ途切れにそう答えた。
「なんで?」
「彼氏のことは好き。だけどそれって友達としての好きとかわらないって気付いたの」
「そっか」
俺は慰めてやらなきゃいけないとわかっていたけれど冷たくそう言った。
ナツがそれを望んでないような気がしたから。
「明日ちゃんと別れようって言ってくる」
それがナツが自分で考えて出した結論だった。


