「うっうん。」
「じゃあ、いつもの所に来て」
「分かった。」
そして、今となった
事が終わり、彼は聞く
「なんで、来なかったの?」
さっきよりも一段と低く優しい声で−・・・
言えるはずがない貴方が
好きで、好きで
堪らなくて
だけど、貴方を
諦めるために合コンに行ったなんて−・・・
だから、私はまた彼に嘘をつく
「別に。ただ彼氏が欲しかっただけよ。」
帰り支度をしながら私は言う
そして、沈黙が出来る
「私、先に行くね。」
はやく、帰らないとまた気持ちが緩んでしまう。
不意に腕を掴まれ
「ダメ。」
「帰さないし。」
そう、言いながら長細い腕で
背後から抱きしめて
私の耳元に囁く。
「ダメよ。明日、仕事があるんだから。」
押してもびくともしない胸を懸命に押す−・・・
すると、
さっきよりも
強く抱きしめながら
私の服の中に手を入れる
「ヤッ・・・」
嫌がる私を抑えて
再び、ベットに倒れる
そして
貴方はまた
私の耳元で囁く−・・・
「いまさら、無理だから。」
意味が分からないまま、されるがままの私に
貴方は
私の首元に頭を埋める
チクンッという痛みと
鮮やかな赤を
残しながら−・・・

