不思議な夢の余韻に…
いつまでも、浸っていられない。


ホテルの中庭では、結城が朝食を共にしようと、
小絵を待っているはずだ。


小絵は急いで、身仕度をし、簡単な化粧をほどこして、

結城が待つ中庭へと向った。


やはり、結城は先に来て待っていた。


-結城様♪
おはようございます♪

すみません、お待たせしました -



「 おはよう♪
よく眠れましたか~ 」



- いいえ!
それが、何故かぜんぜん…眠れなかったんです -



「 それはたいへんでしたね。だったら、まだ眠いでしょう。


僕のほうも、寝付きが悪くてね。


でも、知らないうちに…
グッスリと寝てしまったみたいですよ 」



-それは良かったですね♪ 昨日は、お疲れさまでした。

でも、もうお元気になられたみたい ♪-



「ありがとう♪
いろいろと、心配をかけてしまって…


じゃあ…、朝食をいただきましょうか。


しかし、今朝も…
美味しそうですね♪ 」



小絵は結城が嬉しそうに、 そう言ったので、
胸を撫で下ろしていた。