小絵もル-ムサ-ビスの夕食をとることにしたのだが…


ぜいたくなことは…
したくない小絵。


しかし、この場合は別で… こうする他は無かった。


だから、夕食といっても、小絵は… 軽食を頼んだ。

サンドイッチとミルクティーである。


それを食べ終えると、明日に備えてタクシーを予約していたから確認した。


その後、結城のことが心配になり、


部屋を訪ねて様子を、
確かめようと思ったが…


小絵は考え直していた。
身体が不調ならば… 結城が連絡してくるだろうし、


精神的な不調ならば、電話をかけて来ないだろう…


小絵の勝手な解釈では… あるが、
干渉しないことにした。


そして、明日は車で遠出することになっていたから、

小絵はシャワーを浴びて、 早々に寝ることにしたのである。


ベッドに横たわる小絵を、 昨夜と同じように、


涼しげな風が優しく撫でて いた。


その風は、ダッツェリオ公園からだ、子守歌のように気持がいい…


なのに、小絵は寝付かれない。感情が時々高ぶり、

ようやく眠ることができたのは、明け方近くになってからだった。