ドアをノックする音が聞こえた-


-はい!結城様すぐにまいりますから-


結城が小絵の部屋をノックしているのだ。


だが、小絵の声は聞こえないようだ。


小絵は慌てて、靴をはき- ドアをあけたら、そこには結城が笑顔で立っていた。

ついさっき見た結城の顔とは大違いだ。


「朝ごはんをいっしょに、 食べましょう!
いけませんか… 」


-いいえ、ぜひごいっしょさせて下さい。
今から、ご案内致しますわ-


小絵は結城を芝生の広がる中庭へと案内した。


朝の爽やかな風が優しく辺りを吹き抜け、


朝日の光りが芝生を照らし緑が眩しいくらいだ。


それに、大邸宅の中のテラスにいるように思えた。


そのテラスのテ-ブルに -二人は向かい合わせに座った。


テ-ブルの上には、レストランのスタッフが運んでくれたチ-ズやハム-


フル-ツも焼きたてのパン、オムレツ、ジャム、蜂蜜、バター…


絞りたてのフレッシュジュ-スなどが、きれいに並べられていた。