「そんなこと言わないで下さいよ。


たった一人だけでの食事…そんなのは、様になりませんよ!


だから、ごいっしょさせて下さい。


費用は全て、僕が持ちますから… お願いします 」


-ありがとうございます♪ そうしていただけたら、
助かりますわー
ありがとうございます♪-


「良かった。じゃ、これからは、全ての費用は-

僕が持つということで、
決まりですね- 」



圭介はそう言うと、庭の遠くへ目をやり、
深呼吸をしていた。


「何だか、明日からの旅行が楽しくなりそうで-

胸がいっぱいに、なって しまってね… 」



笑って言い訳をしていた。 圭介は、心からそう感じていたのだが-



小絵の気持は…
その時はまだ、仕事と思っていたから、


圭介のために、できる限り 魅力のあるイタリアを-


案内したいと、小絵なりの ツア-を組んでいた。