その早苗は…
ホテルの部屋のソファ-に座ると、背にもたれるようにして…眠ってしまった。
疲れたのだろう…あまりにも、今回のことに全力を使い過ぎたからだ。
早苗は夢でも見ているのか、それも楽しい夢のようだ。口もとがほころんでいる…
早苗がこの部屋へと入ってきた時は、おちびさんの碧(ヒカル)は眠っていたから、会ってはいない…
そっと、寝顔を見ただけだった。
そのヒカルが目を覚まして、早苗をじっと見つめていた。
「ママ-♪-」見たこともない、お祖母さんが寝ていたから、小絵を呼んだ。
-あらっぁ~♪
もう、起きてしまったの〃-
小絵はヒカルが、泣き出す前に抱き締めていた。
-ヒカル♪
この人は…ヒカルのおばあちゃんよ。
はじめまして♪ …って-
小絵は、ヒカルの頭を少しコックリとさせていた。
ヒカルは、意味がわからないのだが笑っていた。
『圭介〃
私…今夢を見ているのかしらねえ〃
わからないのよ…突然だから 、お義母さんがこの部屋にいるのよ…』
小絵は、病院にいる圭介に無性に会いたくなっていた………早苗が迎えに来てくれたのだ。
運命の歯車は、幸運へと動き出している。


