早苗は、天空の星の夫を呼んだ…
-早苗…よく頑張ってくれたね。
ありがとう♪
心から感謝するよ…
これで、安心して巡礼者に戻れるよ…これから目指して進むのは、あの聖地サンティアゴだ。
聖ヤコブ様が待っていて下さるのだ〃
頑張って歩かなければならない…あの聖地ははるか遠いギリシアにあるからね。
間違いなく、聖堂の栄光の門を目指すのだ。
そして、ミサのボタフメイロの儀式で薫かれる香…
その香炉は、巨大な吊り香炉なのだが、太いロ-プに結わえられて、
天井の滑車に吊り下げられている。
その巨大な吊り香炉は、ミサの合唱が流れ出すと…
大聖堂の宙を舞い出して…香の匂いを振り撒いていくのだよ。
ああぁ…一刻でも早く、
その香炉からの匂いに…私は包まれたいものだ。
さあ〃急がなくては…
では、早苗さらばだ、いずれにせよ…又会えるだろう-
「貴方ありがとうございました♪
私は、巡礼のお邪魔ばかりしてご迷惑をおかけしましたから、申し訳なくてごめんなさい…
では、いずれ貴方と再会できることを信じて、
お別れしましょう…
いつの日にか…ねぇ…あなた」
『とうとう…行ってしまったわ。
貴方は、いずれとおっしゃったけれど…
私は、まだまだ生きていたいですわ。
だから、慌ててお迎えに… 来ないでね、お願い〃
心配しなくても…いずれはね… だから』


