早苗は圭介の目を見据えてこう言った。
「私は…今とても幸せな気持なの、お父さんのおかげでね。
貴方のお父さんはね…亡くなってからも、私達を守って下さっているのよ。
天空の星になって…私達を見ているのでしょうね。
なんでも、私達のことは… お見通しなんですもの、
朝子ちゃんを見ていたら…ほんとうに、びっくりしたんだよ。
お父さんの言ったとおりになっていたからね…
まあ、一つ問題は片付いたから、ありがたいわ」
-母さん…
ありがとう♪
心配ばかりかけているのに…
僕を少しも…責めないで〃 怪我が治ったら、親孝行するよ〃-
「親孝行なんてしなくてもいいから…早く元気になってちょうだい。
それに…ほらっ、あのおちびさんに会わせて下さいな」
-おちびさんかぁ…
心配しているだろうなあ-
『早く会いたいよ~僕は… そのことだけを思って帰って来たんだよ…』
忘れもしない…
数々の出来事だが、いや試練というほうが、ぴったりだ…
気がついたら、タヒチの海に浮かぶ船の上にいた圭介…
小絵とヒカルに会いたいという…切実な想いが、その後の苦難を乗り超えた。
「会わせてあげるからね〃待っていなさい…
朝子がいたから、言えなかったのよ…近くにいるのにね。
ホテルにいて、連絡を待っているのよ… 」
早苗の言うとおりであれば…もうすぐ会えるだろう。
朝子の一件も片付いたから早苗は、さっそく次の行動を開始した。


