早苗はあまりのことに…
言葉を失っていたが、
気を取り直してこう言った。
「朝子ちゃん…
今は、お父さんのことをどう思ってるの…
やっぱり、憎いかい。
いやそうじゃないよね…。嫌いなだけだよね」
-おばあちゃん、朝子はねどっちもどっちだから…
憎いとは思わないの〃
嫌いなだけよ…
だから、安心して〃-
「わかったよ…
朝子ちゃんが、そう思うのはしかたがないよ。
じゃあ、朝子ちゃん…
その女の人と子供のことは、認めるの…
でも、簡単にはいかないでしょ。この私だってねえ…
どう受け止めたらいいのだろうと…考えてるのよ」
-おばあちゃんが悩むことないでしょ…
だって、その子は孫だもの…おばあちゃんのね-
『朝子の顔が泣いている…やはり、悲しいのだろう。 ほんとに酷な親だこと…
でも、私の息子なんだ…
ああぁ…やだやだ〃』
早苗は、混乱している…
夫が生きていたら、どうしただろう。
そう思うと…夫に会いたくなって、
日が暮れたら屋上へ行き、夜空の星の中にいると言った夫の星を見つけよう…
そう考えた。


