早苗は迷った。事実をありのまま、朝子に伝えることはできないのだ。
じゃあ、どうしたらいい…
どう考えても、朝子にとっては酷な話になるだろう。
『私からは…とてもじゃないが言えないよ。
朝子ちゃんが、事実をありのまま受け入れるわけがない…わかっているのよ。
あの子は…とても頭が賢いから、その場では黙って聞いているかもしれない…
しかし、その後でね、どうなるのやら…私は空恐ろしくて言えない…』
「朝子ちゃん、可哀相にね…ほんとに酷な二人だよね。
何か言いたいことがあったら、二人に言いなさい…
黙っているから…悲しい思いをするのよ。
わかった。朝子ちゃん〃」
朝子は早苗から離れた…
そして、早苗の目を見つめてこう言った。
-おばあちゃん、朝子の話を聞いてくれる。
驚かないって、約束して〃 もう、黙っているのは…
限界なの-
『やっぱり………
朝子ちゃんは、知ってる』
早苗の心臓が、激しい鼓動を打ち出していた。
『朝子ちゃん…
おばあちゃんを殺さないで、頼むよ〃』


