圭介は、旅行がしたいからという理由で、地図帳を持っていたのではない。
身動き出来ない自分…となると、この病室の窓からの天空を見上げることが、
ゆいつの楽しみになっていた。
夜になって輝く星を眺めることも、そのひとつ…
だが、眺めることだけで終わらない…
東西南北全てを見渡すことはできないのだが、この病室の窓は幸い南向きである。
南の方向の夜空の星がとても綺麗だから…楽しみになってしまった。
そうしているうちに……… 輝く星のいる場所が知りたくなってしまったのだ。
天空の図をにらんで………
星の名が見つかると、今度は地図帳を開き、緯度と経度を調べるのだ。
すると、地図帳にある場所を見つける………世界中で共有している天空の星たちの居場所がわかるからだ。
しかし、地図上の地上ではなくて、その逆で天空の点と地球の点とを結んで繋ぐと…海の場合が多い。
何故かということは…わからない。
星の故郷は海なのだろうか………


