そのころ、高松の病院では…
-おばあちゃん、お父さんの具合はどう… -
圭介の娘の朝子が見舞いに来ていた。
「ああ…きてくれたの。
朝子ちゃん、ありがとう。
心配しなくてもいいよ〃
この子は眠っているだけだよ…このところ、眠り続けていても脳波には異常が無くてね。
お医者さまは、夢を見ているだけだからって………
でも、いつまで夢を見るつもりなのかねえ…この子は
…見てごらん、朝子ちゃん〃なんか言ってるよ」
-ほんとだ、何だか嬉しそうな顔だわ…
おばあちゃん〃
お父さんは、どんな夢を見ているのでしょうね。
どこかに、旅行でもしているみたいだわ…
この地図帳、どこから持ってきたの、ずいぶん古いのね… -
「あら〃
そんなところにあったの、 圭介が高校生の時に使ってた教科書だよ。
何で、ここにあるのだろうかねえ……… 」
枕元に置いていた地図帳が表している。
つまり、夢の旅行をしているらしい…
圭介は、この地図帳を見ていたらしい。思うように動けないのなら………と、
せめて夢の中で、行きたいところへ旅行しようと♪
考えたのでしょうか…


