ヨットは難なくここまでこれた…そして、瀬戸大橋を越えていた。
『しかし、まさかねぇ…
この海は、地球の海なんだろうねえ………
でも、なんだって…ええ~こうも行き交う船がないというのが、心配〃
地球の海から、僕のヨット以外が…どこかに消えてしまったとか…例えばね』
圭介の頭の中には………
いつも、自分は怪我をして身動きできないのだという記憶がある。
だが、自分はこうしてヨットに乗っているのだ。
そこのところが、不思議なことであるが…
それは自分の頭の中の記憶が繋がらないからだということにしておきたかった。
だから、自分はどうしても高松に帰って来たかった。
そして、その高松の港から自分のヨットに乗って…
小絵のいる島へ行きたいという思いでいっぱいなのだ…
『小絵は、僕を忘れていないだろうか…ヒカルも〃
とにかく、小絵とヒカルに会って確かめないと…やりきれないよ…』
圭介は、どうやら………
小絵の愛の記憶を確かめようとしているらしい。
もちろん、自分への愛である…信じてはいるが、
小絵の愛の記憶に、出会うまでは…どうしようもないのだろう。


