『思いだしたよ…自分の置かれている状態というものが…
たしか、僕は怪我をして身動きもできないはずだ。
けれど、こうして二本の足で立っている…なぜか…
どちらも僕のはずだが…
あの赤い光りの星のせいなのか…いずれにせよ眺めたら、こんなことになったんだ。
駄目〃駄目だよ…何でも
他のせいにしちゃあ…
自分の成すべきことが掴めないからと言って、グチャグチャ言わない…
男なんだよ、それに今はヨットマンにならないと…
帰れないって…』
そんな圭介に届く…
審判の女神からのメッセージは寛大な言葉だった。
鳩は償って…とは言っていないのですから…
なぜなら、その時の女の子は、つまり鳩は…こう言っていたじゃないですか…
圭介を一目で気に入り、好きになったんだと…
つまりは、女の子だった鳩さんが誘惑したのだ…
この場合は、責任なしよ…
ただし、好きになられて…
ついその気になり、一線を越えてしまったという場合は、さてどうなりますか…
でも、やっぱりお互い様でしょう…
圭介は、年齢のわりには純情なんだから、悩んだんでしょうね…
でも、鳩はこうやって今…圭介を守ろうとしているわ。答えは出てますよ…
これからも…鳩はずっと離れないでしょう。
その理由は帰ったらわかりますよ…ということだった。
『何だか、何でもお見通しなんですね。
いったい、どこにいて聞いているのだろうね…
とうとう…女神からのメッセージをもらっちゃった。
いったい、僕は何者なんだろうね…人間だとはおもうんですが… 』
素直になり、ヨットマンになりきる決断をした圭介はヨットのマストの点検を始めていた…


